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山の天気は変わりやすい!登山に必須のおすすめレインウェア

山の天気は変わりやすい!登山に必須のおすすめレインウェア

登る前は晴天だったのに、登っている間に雲が出てきて、急に雨が降り出すことがあります。
山は上昇気流が発生しやすく、平地よりも気流の変化が複雑です。
そのため、ちょっとしたハイキングのつもりで雨具を持たずに出掛けてしまうと、
思いがけない降雨に遭うことがあります。
楽しい登山が、突然の雨で嫌な思い出に変わってしまうのはとても残念です。
そこで、登山を楽しむためには、どんな山であれ、必ずレインウェアを携帯することをおすすめします。

1.登山における雨対策

山の天気は変わりやすい!登山に必須のおすすめレインウェア

1-1.山の天気は変わりやすい

登る前は晴天だったのに、登っている間に雲が出てきて、急に雨が降り出すことがあります。山は上昇気流が発生しやすく、平地よりも気流の変化が複雑です。
そのため、ちょっとしたハイキングのつもりで雨具を持たずに出掛けてしまうと、思いがけない降雨に遭うことがあります。
高度が上がるにつれ気温は下がります。雨に濡れて体温が低下すると、低体温症になる恐れもあります。低体温症は、内臓の温度が下がって機能不全になり、死に至ることもあるので注意が必要です。
また、スマホなどの機器が水没したり、紙類やバーナーが湿気ってしまったりと、水濡れは色々なトラブルの原因にもなります。

トラブルを防ぐためには、出発前の天気予報チェックはもちろん、雨雲レーダー等でこまめに予測を立てながら行動することが理想です。しかし、どこでも電波が通じるとは限らず、風や雲の状況から今いるポイントに雲が上がって来ないかどうか判断することは初心者にはなかなか難しいことです。

1-2.レインウェアは必須

楽しい登山が、突然の雨で嫌な思い出に変わってしまうのはとても残念です。
そこで、登山を楽しむためには、どんな山であれ、必ずレインウェアを携帯することをおすすめします。

多機能のアウトドア用レインウェアは雨対策だけでなく、急に気温が下がった時や冬山に登る時の寒さ対策としても使うことができます。優れた一着を厳選すれば、季節・シチュエーションを問わず使い回すことができるので、ぜひ妥協せず、色々なメーカーの商品を比較してみてください。

以下では、これから登山を始めようと思っている方や登山用のレインウェアを買おうと思っている方向けに、使いやすいレインウェアや雨対策装備を紹介していきます。

2.レインウェア・雨対策装備の紹介

レインウェア・雨対策装備の紹介

2-1.撥水性・ 防水性・透湿性

アウトドア用のレインウェアは、撥水性・防水性・透湿性の点で優れていることが特徴です。
この内、「撥水」と「防水」は、似ているようで異なります。
「撥水」は、素材自体は水分を通しますが、水を弾きやすくするコーティングがされているため、表面で水が玉のようになって転がり落ち、内側に入って来にくくなっています。
撥水コーティングは、摩擦などによって剥がれてきて性能が落ちます。しかし、市販のスプレー等を使うことで、ある程度は撥水性を取り戻すことも可能です。

一方、「防水」の素材は、水の分子を通さない膜やコーティングで覆われており、水分はまったく浸透しません。しかし、防水素材は水蒸気も通さないため、蒸れやすいというデメリットがあります。蒸気が外に出ないと、内側がべっとり湿ってきて、気温や湿度が高い季節は不快指数が上がります。

歩いていれば必ず体温が上がり汗をかくため、服の内側こもる湿気を外に出す「透湿」も重要なポイントです。
ジッパーで開閉できるベンチレーション(換気)機能がついているウェアも多く見られます。ポケットはないのに脇部分などが開閉できるようになっていたら、それは熱や湿気を外に出すために付けられたジッパーです。寒い時はジッパーを閉め、暑くなったら開けて、体温や湿度を調整することができます。

2-2.防水透湿素材

また、レインウェアの中には、特殊な素材を使用して、防水性と透湿性の両方を兼ね備えたウェアもあります。
とりわけ有名なのは、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造している「ゴアテックス」というブランド素材です。ゴアテックスは、防水・透湿・防風性能に優れているとされ、多くのアウトドアブランドで採用されている人気の素材です。値段は、ジャケットで3万円程度からと、他の素材の製品に比べて高い傾向があります。

ゴアテックスは知名度があり、広く浸透しているだけに、偽物も流通していますので、できるだけ実店舗や信頼できるショップで購入した方がよいでしょう。
ゴアテックス以外にも、各メーカーが防水透湿の素材を開発・販売しており、ゴアテックスよりも手頃な値段で購入できる商品もあります。
もっとも、一口に「防水」「透湿」を謳っていても、各素材の実際の性能にはかなり差があるようです。店頭で相談したり、周囲の人から積極的に情報収集することも、失敗しないギア選びの基本です。

2-3.レインウェアの形

また、レインウェアの外観・形も選ぶ時のひとつのポイントになります。

ジャケットとパンツが分かれているセパレートタイプは、レインスーツとも呼ばれ、もっともポピュラーです。ジャケットだけで防寒着として使うこともでき、濡れた草むらを歩く時やサイクリングなどではパンツも活躍します。

頭から被るポンチョタイプは、背負ったザックごと覆えるため、荷物を濡らさずに済みます。下方が開いているので蒸れが少ないのもメリットです。
丈が長めのレインコートタイプは、登山用の商品としてはマイナーですが、全身を覆えるのでポンチョよりも防風や防寒に優れています。

また、使わない時はザックに入れることを考えると、収納時の大きさや重さも考慮に入れる必要があります。
形やサイズは、自分の登山スタイルや用途に合わせて選びましょう。

2-4.その他の雨対策装備

さらに、雨対策の装備はレインウェアだけではありません。

ザックが防水でない場合には、ザックを覆うザックカバーも必要です。絶対に濡らしたくないものは防水バッグに入れておけばさらに安心です。

レインウェアではカバーしきれない、手首や手をカバーする防水グローブ、頭を覆うレインハットも併せて使うことによって、さらに濡れや冷えを避けることができます。

また、夏場のちょっとした雨であれば、暑苦しい思いをしてジャケットを着るよりも、折りたたみの傘を広げた方が快適なこともあります。晴雨兼用なら、日よけとしても活躍するので意外と便利です。

レインウェアは必要最低限の装備ですが、上記のように、雨の登山をさらに快適にするための様々な装備やグッズを試す楽しみもあります。

レインウェアや雨用の装備は常時使うものではないので、他の装備に比べて使用による傷みが少なく、買い換える機会の少ないものです。中途半端な性能のものを買うと不満ばかりで、雨がますます嫌なものになってしまいますので、いざという時に本当に快適に使えるものを備えておきたいところです。

3.レイニーハイクのすすめ

レイニーハイクのすすめ

3-1.あえて雨の日に登る

しっかりと装備が整って、雨を気にせず登山ができるようになれば、あえて雨の日に山に登ってみる、という一歩上の楽しみ方もできるようになります。
登山で雨というとネガティブなイメージになりがちですが、台風や大雨でなければ、雨の日に登るというレイニーハイカーも実は一定層います。

3-2.雨ならではの山の魅力

雨の山の景色は晴れている時とはまったく違います。
雲や霧に覆われた森林の景色は幻想的で、苔類の色も濡れて美しく、蛙などの生き物がイキイキしています。
登山客も少なく、涼しく、いつもより空気が濃く感じられて、運が良ければ雨が上がったあとに空にかかる虹を見ることができるかもしれない、レイニーハイクにはそんな魅力が満載です。

また、登山のスキルアップのために雨の山に登るという人もいます。普段履き慣れている登山靴のグリップが雨の山道ではどうなるのか、雨用に買った装備は実際に満足できる性能かなど、実際に雨の日に登ってみないと検証できないことも多くあります。あえて雨の日に登ることで、備えの自己確認ができるのです。

レイニーハイクでは、せっかく買ったけれど使う機会の少ない雨装備を活躍させることもできる上に、山の新しい魅力を発見できるかもしれません。
雨対策の装備を充実させることで、雨でも、むしろ雨でこそ、登山が楽しめるようになりま

まとめ

雨を楽しむためには、レインウェアは、できるだけ快適であることが理想です。
購入の際は、なるべく店頭で商品を手にとり、試着してみてサイズを確認し、機能や性能を確かめてみることをおすすめします。また、防水・撥水性や透湿性など実際の性能を体感してみたいという方はウェアをレンタルしてレイニーハイクに出かけてみるのも良いでしょう。アウトドア用のレインウェア、特にゴアテックス素材の商品は高価な買い物になるので、慎重に検討することをおすすめします。

もし雨用の装備の購入をこれから考えている方でしたら、ぜひ上に紹介したポイント等を参考にレインウェアを選んでみてください。
お気に入りの一着が手に入れば、雨の日が待ち遠しくなること間違いなしです。



(nakajima_n)

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