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山登りに欠かせない装備リスト|荷物を準備するときの注意点も解説

山登りに欠かせない装備リスト|荷物を準備するときの注意点も解説

これまで本格的に登山をした経験がないものの「挑戦したい」と思っている人は、まず登山に最低限必要な装備を揃えなければなりません。また、必要なアイテムの使うタイミングや使用用途の知識を得ておくことで、初めての登山準備でもスムーズに作業が進みます。

安全で快適に登山を楽しむために、必要な装備として何を準備すべきなのか、準備を進める時のポイントと手荷物・装備リストについてご紹介します。

1.山登りの装備を準備する時のポイント

一見すると山周辺の自然条件は大きな変化がないようですが、天候に加え季節や時間帯などの条件によって、登山時の状況は目まぐるしく変わります。そうした自然の中を長時間歩き続けて頂上を目指す登山は、安全性を保ちつつ体力をムダに消耗しないよう適切に装備を準備しておく必要があります。

まずは、雨や雪が降っていない天候下での日帰り登山をする場合の装備についてご紹介します。

1-1.装備のチェックリストを作っておこう

登山初心者が登山を楽しむには、しっかりした事前準備が欠かせません。忘れ物をしてしまうと現地でパニックになってしまうこともあり得るため、いざという時に焦らずにすむよう忘れ物をしない工夫をしましょう。実際に装備を用意する前に登山に必要な装備リストを作っておいて、準備時に忘れ物がないかチェックできるようにしておくと確実に忘れ物を防げます。

重要なポイントは、忘れ物のチェックは必ず荷物をザックに詰め込む前にすることです。詰める前にすべての装備を広げて、1つずつ持ち物リストと照らし合わせていく習慣をつけると良いでしょう。

1-2.最小限の装備を心がけよう

登山には必要な装備が多くあり、大変なイメージがあるかもしれません。しかし、はじめての日帰り登山であれば最小限の装備で問題ありません。背負う荷物が重くなるとそれだけ体力を消耗するため、荷物は可能な限り軽量化しましょう。

装備を最小限にするには、代用できる装備がないかを考えることが大切です。たとえば、近場の自然歩道のような登山コースであれば、登山靴や登山用ザックを準備しなくても、普段履いているスニーカーやリュックで十分対応できます。

また、万が一を考えてあれもこれも持っていきたくなりますが、必ず必要なものなのかをよく考えて、不必要なものは持っていかないよう取捨選択することが大切です。

1-3.収納方法を工夫しよう

登山中や休憩中に必要なものをさっと取り出せるようにするには、登山用ザックの中がきちんと整理されていることがポイントです。頻繁に使うものは取り出しやすい上部に、あまり使わないものや重量があるものは下部に収納しましょう。

収納物の取り出しが楽になるだけでなく、バランスを保ちやすくなるため歩くスピードが落ちません。

こまごまとした荷物は、スタッフバッグやジップロックなどに入れて小分けにしておくと、必要なものだけを取り出せて便利です。

2.山登りを楽しむ定番の手荷物・装備リスト

それでは、初心者が山登りを快適に楽しむために必要な「定番の手荷物・装備」の一覧をご紹介します。

ザック(リュック)
登山に適した機能を活用できるため
ザックカバー
雨天時にザック内の荷物を守るため
ストック
登山時や下山時に足や腰の負担を軽減するため
LEDヘッドランプ
日没後や夜中の活動が必要になった時に使用するため
飲料水や水筒
登山中の水分補給のため
タオル
汗をかいた時に拭き取るため
簡易食器
休憩中などに行動食などを食べる際に便利なため
行動食や非常食
空腹対策のため
防水の腕時計
計画通りに登山が進んでいるか確認するため

登山では、あまり耳慣れない「行動食」を準備しましょう。登山中は常に歩き続けるため、登山道の途中途中でこまめにエネルギー補給が必要です。簡易的な食事を摂れるよう、さっと食べられる行動食を携行しましょう。もちろん、ハイキングのように自然とのふれあいを楽しんだり、休憩をしっかりと取る予定の場合はお弁当を別に持参しても問題ありません。

3.快適に山登りをするための服装・装備リスト

いつどんな山に登るのかによって山登りをするための服装は変わってきますが、いずれもアンダー・ミッド・アウターウェアの重ね着が基本であることには変わりはありません。冬で寒いから分厚いジャケットを着て、夏は暑いからTシャツに短パン…という考え方ではなく、体温をコントロールするために重ね着は外せない基本スタイルと覚えておきましょう。

化学繊維は、伸縮性に優れているため歩きやすく、登山時の服装選びにおすすめの素材です。速乾性や吸汗拡散性・保温性に優れた素材が開発されており、快適な登山を実現してくれます。登山では、岩場や林の中などを歩くため、通常のスポーツウエアよりも丈夫で破れにくいウェア・パンツを選ぶようにしましょう。

化繊のアンダーウエア
汗を吸収するため
化繊のミッドウエア
体温を保温するため
化繊のアウターウェア
雨風をしのぐため
予備のウェア
雨や汗で濡れた場合に着替えるため・防寒のため
化繊のロングパンツ(タイツ+ハーフパンツ)
足の保護のため
厚手のソックス
歩行時の衝撃が吸収されるため
ハットタイプの帽子
日よけのため
グローブ
手の保護・防寒・防風・防水のため
登山靴
足の保護・負担の軽減のため

4.山登りの時に起こる万が一に備える装備リスト

山登りをしていると、途中でさまざまな問題が発生します。そのため突然の気候の変化・怪我や遭難・体調不良などが起きた場合に備える必要があります。

万が一に備えた装備も、持参して登山に臨まなければなりません。登山時に起こりうるトラブルごとに必要な装備をご紹介します。

4-1.自然の変化に備える

山に入る時は晴れていても、登っているうちに突然雨が降ってくるといった天候の変化は珍しくないため「山の天気は変わりやすい」ことは、常に頭に置いておかなければなりません。

日焼け止め
平地より多い紫外線をカットするため
リップクリーム
風や紫外線による荒れを防ぐため
サングラス
強い紫外線から目を守るため
カイロ
山の頂上に近づくにつれて気温が下がることへの防寒対策
防寒具
体温を逃がさないため
レインウェア
突然の雨でも濡れないため

4-2.怪我や遭難に備える

登山中は、石や木の根っこなどに足を取られて捻挫したり、葉っぱに触れて切れてしまったりと、怪我を負うことがあります。さらに、滑落して大怪我を負う可能性もあるため、怪我や遭難など不測の事態は必ず備えておかなければなりません。

登山計画書と名簿
登山計画や緊急連絡先が表記されているため
(登山前に家族に共有しておく)
保険証のコピー
万が一の怪我などで病院に行く場合の備えとして
免許証
万が一遭難した時の身分確認のため
携帯電話
万が一遭難した時に救助を要請するため
ファーストエイドキット
怪我をした際に痛み止めやテーピングなどの応急処置を行うため
市販薬や医療用医薬品
体調の変化や体調の変化に対応するため
登山地図とコンパス
山中で迷った時のため

5.山登りの装備は購入するよりレンタルがおすすめ

山登りをするには、さまざまな持ち物が必要です。ここまで紹介してきたアイテムを初めからすべて揃えるというのは難しいでしょう。実際には、必要な装備品はどんな山にいつ上るのかによって内容が変化するため、購入しても使いにくい、準備はしたが本来は必要ないアイテムだったという事態が発生する可能性があります。

そこで利用したいのが、登山用品をレンタルしてくれるサービスです。最低限必要な装備をセットで貸してくれるため、まずは使ってみて今後も使えそうだと感じた装備のみ購入することができます。

各装備が自分の登山スタイルやコースに合っているか・必要度が分からないうちから、すべてを購入するのはあまりおすすめしません。まずはレンタルで安く借りて使い勝手を把握し、使いやすいアイテムを知ってから、マイ装備を揃えるか検討していきましょう。

まとめ

多くの人が魅了される山登りですが、安全に楽しむには必要なウェアやアイテムを漏れなく準備しておくことが最大のポイントです。初心者が自分の登山スタイルに必要なアイテムか否かを見極めるのは難しいため、レンタルサービスでプロの登山者の意見を聞きながら、装備選びの知識を増やしていきましょう。

登山の必需品を効スムーズに準備できれば、美しくも厳しい自然を肌で感じられる登山を心から楽しむことができます。まだ山登りの経験が方も、山登りの魅力を感じられるはずです。

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